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当庵へ頂いたお便り
作家 安部譲二さん
評論家の川上信定先生は、今から20年前の昭和59年に、全く無名だった僕の短編小説「大遠投」を、新聞の書評に取り上げて下さった大恩人です。 川上先生は全国を旅して土地の旨い物を、よく僕に送って下さるのですが、あけぼの庵の手延べうどん「綾紬」には、お世辞でもなんでもなく驚きました。
なんと旨いうどんなんでしょう。 15年前にこの世を去った母親に喰べさせてあげたかったと、親不孝者の僕は思ったほどです。
最初はざるで、2度目は鴨汁を造って喰べたのですが、永く喰いしんぼうをしてきて、これほど旨いうどんはいただいたことがありません。
正に絶品と言うべきうどんが、あけぼの庵の「綾紬」でした。
こんなことは、いくら痩せたグルメ評論家が言っても、説得力は全くありません。
96キロもある僕が、“これは間違いなく、これまで喰べた中で一番のうどんだ!”と言うから、聞いた者は納得するのです。
あけぼの庵のみなさん、どうか喰いしんぼうの小説家のために、日本一のうどんを造り続けて下さい。
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